デザイン・レブュー・ボードにて!

当地で設計をやる上で市の許認可は面倒くさい。 市の都市計画課がさんざん審査をして訂正をさせて、その上で市議会が任命した有識者の会議「デザイン・レブュー・ボード」の承認を取る。 これが歴史的価値のある住宅の改修なんかだった場合には同様の「カルチュアル・ヘリテージ・コミッション」の承認も必要である。  

今回の案件は約350平米の3階建ての一軒家なのであるが、1月に設計を開始し、都市計画課とやりとりをし、6月に「デザイン・レブュー・ボード」に事前のお伺いを立て、8月に正式に都市計画課から「デザイン・レブュー・ボード」への審査へ回す旨連絡があり、昨日(9月16日)やっと番が廻って来たものだ。  

朝7時45分から地元住民への公開の場での審議で、7時半に出頭した私の前にすでに2件の案件の担当者(建築家)が待っていた。 「もう、2回も継続審議にされてんだ! デザインがどうのこうのとうるさくてやってられないぜ。」と新婚休暇をこの日のために返上した若い建築家はぼやいていた。もう一人の百戦錬磨の建築家はやはり前回承認にならなかったらしく、「デザイン・レブュー・ボードの一人と仲良くなるのに苦労したが、もう大丈夫だろう。」と言っていた。  

やがて審議が始まり、若い建築家君は何枚もカラーパネルを見せて奮闘し「わかった、君の努力に敬意を表する。」と承認してもらった。次の百戦錬磨の建築家も努力(?)の成果があって承認。今日は縁起が良い!  

いよいよ私の番だ。一回目は承認になりにくいので、前述の事前のお伺いをしていた訳で、極力その点を思い出させるようなプレゼをした。 「前回のご指摘については、・・・・対応させてもらった・・・云々」 作戦がうまくいき、指摘事項は下記2点。 (1)屋根の瓦の色がちょっと赤みが強いので落とすよう。 (2)外壁付照明器具のカタログを見せて欲しい。 以上、一回で承認になった。 会議室を出て、思わず施主のL氏とハイ・タッチ(当地ではハイ・ファイブと称する)をした。  

但し、これから正式公聴会を通し、建築審査課の審査があり、恐らく三ヶ月後の雨季シーズンの真っ只中に着工・・・・ということか。