ファンド・レイジング(資金集め)がアメリカ社会を動かす!

娘が幼稚園に行きだした時からガールスカウトに入った。(名前はブラウニーとか、だんだん変わっていく。)活動がはじまってまもなくガールスカウトクッキーなるものの販売ノルマを言い渡された。 もちろん売らなければ罰を与えられることは無いが、販売数によって色々な景品がついてくる。

 

まもなく小学校でもギフトラップの包装紙を売れだとか雑誌を売れだとか色々な資金集めを子供を使ってやる。 日本から来たばかりの我々としては、これがたまらなくいやであった。

 

なぜ子供がクッキーや雑誌を売らなければ、音楽の先生や科学の先生の給料が払えなくなってしまうのか? そんな事は役所が考えればいいじゃないか!

 

一年に何回もこの様な疑問を感じながらも、だんだん拒否感がマヒされていき、「今年もガールスカウトクッキーの季節か…」とか「雑誌購読はマガジン・ドライブまで待とう…」とか、生活の一部になっている事を知る。

 

子供が成長し学校の生徒会の様な活動に参画すると、これも又、子供達が自分達で資金集めをし、広告をとり、業者とネゴをし、自分達の学年の活動予算を管理する、スチューデント・バンクなる機能もあり、実社会と同じ機構を体験する。小切手は経理担当の子供と生徒会の指導担当の先生がサインする。

 

特にダンスパーテイーの主催とか、ホームカミングデーの催し物、最後は卒業式までも生徒が自主的に、資金作りを含めて管理してしまう。

 

この様に実社会の勉強がガールスカウトクッキーとともに始まる訳である。 もちろん大学の学費も学生がファイナンシャル・アシスタンス・オフィスと称する学校事務局の窓口と交渉して返さなくて良い金(グラント、スカラシップ)やローン(ステューデント・ローン)を引っ張ってくる。 そして、卒業後に返済するものは返済していくわけである。 ちなみに、大学生は大人だから、親が金を出してやると贈与になるとか・・・・。

 

もちろん、このファンドレイジングはPTAの役員活動から、地元の市会議員の選挙、大統領選挙にいたるまで、金、金、金・・・である。 当地で開発案件を行う際も合法的であれ、この各団体からの資金集めのくもの巣のような誘いから、いかに 敵 を 作 ら ず に逃げるかがポイントである。 まして、このガールスカートから始まる資金集め症候群の説明を毎回日本の投資家に説明していたら、本業をする時間も無くなってしまう!