レストランで知る仕様書の意味
米国へ旅行した旅行者への第一の洗礼はレストランのウェイターの質問攻めにより始まる。

字ばかりのメニューを読んでやっとのことで注文すると、朝食なら卵の料理の仕方は?卵の個数は?トーストの種類は?ジュースの種類は?ジュースのグラスの大きさは?コーヒーはレギュラーかデカフェか?飲み方は砂糖を入れるか?クリームは入れるか?この質問攻めを何とかクリアーして、隣のテーブルの人の食べているものを見ると、ぜんぜん違うものをおいしそうに食べている・・・誰しも、こうした経験をお持ちのことと思う。
契約社会の中において、食事の仕様を確認するのはウェイターの責任範囲、その仕様書により料理を作るのはコックの責任範囲、ウェイターには責任を持たされるテーブルが決まっており、その他のテーブルの客から何か頼まれたら、「そちらのテーブルのウェイターを呼びます・・・」で終わり、又、皿を片付けるのは別の下働きの責任範囲なので、手を触れることはしない。
当地で建設工事を行うと、まさにこのレストランと同様のプロセスが展開される。ちなみにウェイターは仕様書と図面をつくる設計事務所といったところか。実はこのウェイターに当たる前にアッシャーという役割があって、店に入ってきた客をどのテーブルにつけるかを決めて案内する役割がある。
それを建築に置き換えるとプラナーという設計事務所があり、建築設計事務所の業務に至るまでの仕事を行う。
建設業界の日米の違いはこのレストランの例でもわかるように、初めての顧客は大変混乱するし、不安にもなる。しかし、一度状況がわかると、それなりの対応を予想することも出来る。